2010年06月13日
ハッピーバスタイム
イラストレーターの吉沢深雪さんのイラスト&エッセイの本です。
全ページに可愛いイラストがのっていて、とっても読みやすいです。ごく普通の家庭のお風呂に、いろんな工夫で楽しく入りましょうという提案がされています。
お風呂は温度によってリフレッシュしたりリラックスしたりと心と体に与える影響が変わってくる、というくだりになるほどと思いました。疲れている日にはいつもよりぬるめの温度でゆっくり入るとか、朝頭をスッキリさせたい時には42度以上の高温浴がいいとか、なかなか参考になります。
お風呂の模様替えのアイディアなど、簡単にできてお風呂場がお洒落な空間に変わる具体例がいっぱいあって、読んでいると即試してみたくなります。
◆ハッピーパスタイム
著者:吉沢深雪
出版社: 大和書房
発売日: 2001/11
Amazon購入ページはこちら
全ページに可愛いイラストがのっていて、とっても読みやすいです。ごく普通の家庭のお風呂に、いろんな工夫で楽しく入りましょうという提案がされています。
お風呂は温度によってリフレッシュしたりリラックスしたりと心と体に与える影響が変わってくる、というくだりになるほどと思いました。疲れている日にはいつもよりぬるめの温度でゆっくり入るとか、朝頭をスッキリさせたい時には42度以上の高温浴がいいとか、なかなか参考になります。
お風呂の模様替えのアイディアなど、簡単にできてお風呂場がお洒落な空間に変わる具体例がいっぱいあって、読んでいると即試してみたくなります。
◆ハッピーパスタイム
著者:吉沢深雪
出版社: 大和書房
発売日: 2001/11
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Posted by ありす at
22:27
2010年06月09日
神々の山嶺
夢枕漠の山岳小説で、柴田錬三郎賞を受賞しています。庫本上下巻合わせて1000ページにも及ぶ大作なのですが、引き込まれて一気に読んでしまい、その後も何度となく読み返しています。難しい登山用語などはなく、登山をやったことがない人、興味のない人でも面白く読めます。
伝説の孤高のクライマーが、前人未到のエベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む話。実在し、山に命を散らした日本の登山史において伝説的な人物がモデルになっています。
山登りを全くしたことがない私には、山に登ったり、氷の壁を踏破することにどうしてそんなにとりつかれてしまうのかわかりませんでした。でもある人にとっては生きるか死ぬかの厳しい状況に身を置いて、まだ誰もやったことがない困難に立ち向かうことが、生きる意味なのだということは、この小説で深く理解できました。人知のおよばない大いなる力に、人生を懸けて挑み続ける人間の迫力が強く伝わってきます。
実際の山登りはしなくても、山岳小説は緊張感にあふれ、雪山に身を置いているかのような仮想体験をさせてくれるので好きです。そういう意味ではこの小説は、読み終わった後に、テレビの画像や写真でしか見たことがない、神々の領域チョモランマの最高峰がまぶたに浮かんでくるような気がしました。
◆神々の山嶺
著者:夢枕漠
出版社:集英社文庫
発売日: 2000/8/18
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伝説の孤高のクライマーが、前人未到のエベレスト南西壁冬期無酸素単独登頂に挑む話。実在し、山に命を散らした日本の登山史において伝説的な人物がモデルになっています。
山登りを全くしたことがない私には、山に登ったり、氷の壁を踏破することにどうしてそんなにとりつかれてしまうのかわかりませんでした。でもある人にとっては生きるか死ぬかの厳しい状況に身を置いて、まだ誰もやったことがない困難に立ち向かうことが、生きる意味なのだということは、この小説で深く理解できました。人知のおよばない大いなる力に、人生を懸けて挑み続ける人間の迫力が強く伝わってきます。
実際の山登りはしなくても、山岳小説は緊張感にあふれ、雪山に身を置いているかのような仮想体験をさせてくれるので好きです。そういう意味ではこの小説は、読み終わった後に、テレビの画像や写真でしか見たことがない、神々の領域チョモランマの最高峰がまぶたに浮かんでくるような気がしました。
◆神々の山嶺
著者:夢枕漠
出版社:集英社文庫
発売日: 2000/8/18
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Posted by ありす at
23:52
2010年06月04日
マラケシュ心中
中山可穂の恋愛長編小説です。
息苦しくなる程の情熱にあふれた切ない恋愛小説ですが、男女の愛ではなく、女性同士の恋愛のお話です。受け入れられない人も多いと思いますが、同性愛を描いてはいても、ひとりの人を愛する過程での葛藤は同性愛でなくても全く同じであり、共感できると思います。
長編ですが、展開が速いので一気に読んでしまいましたが、ストーリー展開よりも深く印象に残るのは、主人公の激しい愛のカタチです。「本当に欲しいものでなければ何も手に入れたくはない」という一文が象徴しているように、究極の愛とは究極のエゴだと改めて思いました。
いわゆるビアン小説という特異性をほとんど感じることなく、私には一般の恋愛小説のように読めました。熱く切ない恋愛小説を読みたい人におすすめです。
◆マラケシュ心中
著者:中山可穂
出版社:講談社文庫
出版社:2005/5/13
Amaozon購入ページはこちら
息苦しくなる程の情熱にあふれた切ない恋愛小説ですが、男女の愛ではなく、女性同士の恋愛のお話です。受け入れられない人も多いと思いますが、同性愛を描いてはいても、ひとりの人を愛する過程での葛藤は同性愛でなくても全く同じであり、共感できると思います。
長編ですが、展開が速いので一気に読んでしまいましたが、ストーリー展開よりも深く印象に残るのは、主人公の激しい愛のカタチです。「本当に欲しいものでなければ何も手に入れたくはない」という一文が象徴しているように、究極の愛とは究極のエゴだと改めて思いました。
いわゆるビアン小説という特異性をほとんど感じることなく、私には一般の恋愛小説のように読めました。熱く切ない恋愛小説を読みたい人におすすめです。
◆マラケシュ心中
著者:中山可穂
出版社:講談社文庫
出版社:2005/5/13
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Posted by ありす at
22:42